自分が建てたい家の1階の面積をある程度把握しておくと、
適切な土地面積を導き出しやすくなります。
前回からそれを算出するためのお話しをさせていただいているのですが、
前回の「玄関周り」と「LDK」に続き、
今回は「水回り」と「収納」、そして「客間」についてお話していきたいと思います。
こんにちは
SIMPLENOTE 奄美スタジオの嘉川です。
✔️洗面・脱衣・風呂・トイレ
洗面と脱衣については
分けてつくるか?それとも分けずにつくるか?
お子さんに女の子がいるか?と女の子の数、
主に室内干しで考えているか?それとも室内干しはせず外に干すのか?
あるいは「カンタくん」などの乾燥機を主に使用するつもりなのか?
これらによって必要な面積が違ってきます。
例えば、女の子が複数いるとしたら割と小さいうちから
小さな洗面台ではものが溢れ出してしまうし、洗面台を使用する時間も長いため、
朝の時間帯は、洗面台が混雑してしまいます。
そのため、通常、洗面スペースは1帖でもよいと思いますが、
女の子が複数いらっしゃる方には、
2帖をオススメさせていただく場合があります。
2帖あれば、棚にも色々と陳列出来るし、隣に並んで身支度出来ますからね。
洗濯機を置く脱衣室に関しては、
室内干しされる場合は干すスペースのことを考えると
最低でも2帖はあった方がいいし、
全て室内干しという方に至っては、出来れば3帖あった方がいいと思います。
逆に、室内干しの比率が低い方や、
「カンタくん」などの乾燥機を主に使う方は、
2帖もあれば充分ですし、場合によっては洗面も含めて
2帖〜2.5帖あれば充分かもしれません。
続いてはお風呂です。
お風呂に関してはズバリ2択ですね。
1坪タイプにするか?それとも1.25坪タイプにするか?です。
1坪=2帖なので、要は2帖でいいのか
それとも2.5帖必要なのかってことですね。
この広さの違いは浴槽ではなく洗い場の広さです。
洗い場が広い方が良いという方は、
2.5帖タイプを選ばれるといいかもしれませんね。
トイレに関しては
1ヶ所でいいのか?それとも2ヶ所必要なのか?
そして手洗いをどうするのか?で面積が変わってきます。
便器と一体になったタンクについた手洗いでいいという方や、
タンクレスだけどトイレから出たところに洗面をつくる方や、
小さな手洗いがあればいいという方は1帖あれば充分なのに対し、
ホテルやお店のように洒落た手洗いスペースを
トイレ内につくりたい方なんかは1帖では心許ないので、
1.5帖ほど必要かもしれません。
というわけで、以上の内容を参考にしながら
水回りスペースの面積を考えてみてください。
✔️集中型か個別型か
では続いて「収納」について考えていきたいと思います。
収納に関しては集中型がお好みなのか?それとも個別型がお好みなのか?
でつくり方が違ってきます。
集中型とはいわゆるファミリークローゼットのことで、
要は、全員の衣類や持ち物を同じ場所で管理するってことですね。
一方で個別型とは個人個人でそれぞれ衣類や持ち物を管理するために
部屋ごとに収納をつくるということです。
個別の場合、
4人家族がそれぞれに1帖ずつ収納をつくるとしたら
合計で4帖分収納が必要ということです。
あるいは、夫婦の収納をウォークインクローゼットにしたい場合は、
「子供たちの人数×1帖+W.I.Cの広さ」が収納に必要な場所です。
また、収納に関しては
季節ものや日用品などをどこに置いておくのかも
考えておかないといけないので、
前回お話しした広々としたパントリー収納をつくっていない方は、
衣類や持ち物収納とは別に納戸的な収納が必要かもしれません。
なので、自分の家の荷物量とどうやって管理していくのかを考えつつ、
必要な広さを導き出していただけたらと思います。
✔️「客間」という保険は必要なのか?
では、最後に客間について考えていきたいと思います。
ずばり客間に関しては、平屋の場合は不必要だというのが個人的な意見です。
仮に親御さんやお客様が泊まっていく場合でも、
わざわざそのために一つ部屋を用意しなくても
子供部屋を使ってもらえばそれで済むからです。
(子供が小さいうちは自分の部屋で寝ませんよね?)
親御さんやお客様が泊まるというシチュエーション自体が稀だと思います。
年に1~2回あるかどうかのために、何百万円もかけるのか?
よく考えてみてください。
そんなわけで、
個人的には必要ないと思っているのですが、
コストがかかったとしても
やっぱり欲しいとお考えの方は、
4.5帖か6帖という広さで
客間をカウントしていただければと思います。
いかがでしたか?
今回もある程度具体的に数字を導き出せたでしょうか?
次回は寝室・子供部屋・書斎などの個室について考えていきたいと思います。
それじゃあまた♪
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