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「足る」を知るということ

自分の理想の家を持つことができれば、日々の暮らしが豊かに感じられるものです。

私たち住宅会社としても、できる限りお客様の理想を叶えたいと考えています。

しかし、家づくりにおいて常に立ちはだかるのが、理想と現実との間に生じるギャップです。


つまり、お客様の気持ちを考えるとすべてを叶えてあげたいと思う反面、ローン返済や家計のことを考えると、全てを実現するわけにはいかないため、そのバランスをどう取るかに頭を悩ませています。


インターネットを開けば夢が膨らむような情報があふれており、家づくりの基準はどんどん高くなっています。その上、インフレの影響も強く感じられ、逆に減少しているのが手取り金額というのが現実です。


こんにちは、SIMPLENOTE奄美スタジオの嘉川です。


今回は、こんな時代の中で家のコストを増やさないための、たったひとつの方法についてお伝えします。


これは間違いなく家のコストを抑える最善の手段ですが、この記事の内容をご理解いただかないと実行が難しいかもしれません。普段の常識を一度リセットする意味でも、ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。





✔️必要最小限を心がける


家のコストを抑えるために最も重要なことは、「建てる家のサイズを抑える」ということです。家のコストは、使う材料や品質よりも、面積によって、より大きく左右されます。

使う材料や品質に関しては、SNSの普及によって、よりおしゃれなものが望まれる傾向にあることや国が定める住宅性能基準の向上によって、コストを抑えるのが難しくなっています。


では、家のサイズを抑えるためには、具体的にどのように考えていけば良いのでしょうか。もちろん、サイズを抑えたことで暮らしやすさや使いやすさが損なわれては意味がありません。それらを保ちつつ実現することが大前提です。



✔️なくてもいいものを考える


まず初めに考えるべきは、「これってなくてもいいのでは?」と思う場所を見つけることです。


例えば「廊下」。ただ通るだけの場所ですが、せっかく断熱と気密を強化して家全体の温度差をなくしているのに、廊下があると空気の循環が遮られてしまいます。また、廊下が増えると、面積が増えるだけでなく、ドアやスイッチの数も増える可能性が高くなります。


続いて考えていただきたいのは、いわゆる「客間」と呼ばれる部屋です。年に数回しか使わない部屋のために数百万円もかけるのは、少し勿体ないように思います。

おすすめは、基本的に子供部屋を1階に作り、いざというときは子供部屋を客間として利用することです。親御さんが泊まりに来るとしても、それは子供たちが小さいうちだけでしょうし、子供たちは小さいうちは親と一緒に寝室で寝ますからね。


「ランドリールーム」と呼ばれる部屋も、本当に必要かどうかを考えていただきたいと思います。現在の家は「ながら作業」がしやすくなっているからです。料理の支度をしながら、子供たちの勉強の様子を見ながら、洗濯物をたたみながら、子供たちと一緒に遊びながら…といったことが広々としたLDKで実現できるからです。わずか数分間の作業のためだけに100万円以上のコストをかけるのは、勿体ないと感じます。




いかがでしたでしょうか?カットできそうなポイントをいくつかご紹介しましたが、「確かにそうかも」と感じていただけたでしょうか。



次回は、この続きをお伝えします。次回は「それぞれの部屋の広さ」についてです。


それじゃあ、また!


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